お歳暮の相場

お歳暮にどれくらいのお金を掛ければよいのか、迷っている人も少なくないでしょう。決まりがあるわけではありませんが、数千円程度の品を贈れば、失礼には当たりません。お中元と比較すれば、少し高めの品ということになります。というのも、お中元は年の半ばで贈るものであるのに対し、お歳暮は来年に向けた挨拶に該当するからです。もちろん人によって考え方は様々でしょうから、お中元より低くなることもあるでしょうし、予算を組む上で様々な制約もあることでしょう。結果的に高額の物を用意できなくても、気持ちが伝わればそれで十分です。但し、最低限のマナーだけは守るように注意して下さい。

例えば、高額過ぎると失礼に当たります。贈り相手が必ず気を遣うからです。また、お歳暮は基本的に毎年用意するものですから、予算が乱高下してしまうのも禁物です。それを見越した上で、最初に金額を決めるようにしましょう。

中身については、相手の家族構成等に注意して選ぶようにします。世帯人数が多い家庭に贈る時は、バラエティー豊かな物や、分け合うことのできる物を選択するべきでしょう。定番の品物としては、飲料品の詰め合わせギフト、ハムの詰め合わせギフトなど、ちょっとした嗜好品が好まれる傾向にあります。

逆に独身者に贈る時は、数よりも質に注意して選ぶようにすると無難です。日持ちがする少なめの個包装であれば、シチュエーションに応じて食べたり使ったりできるので、好まれやすいようです。

もちろん贈る相手によって金額を変えることは必要です。一番高い物は、上司や先輩に当たる人用に準備すべきでしょう。その次のランクの物は、親類に贈るために準備します。但し、普段連絡を取ることが難しい人であれば、親類といえども高額の物を贈って気持ちを伝えることは悪くありません。配偶者の関係者に贈る時は、必ずその配偶者と相談してから選ぶようにしましょう。そうしなければ、後にトラブルを招くことになります。