人生と社会人としての「顔」

人生と社会人としての「顔」

人生のスタートラインは、皆、同じ赤ん坊からはじまり……と言うと、「生まれた環境は選べないのだから、スタートラインは、皆同じではない」という人がいますが、今、皆さんが、居らっしゃる環境はいどうでしょうか?

皆さんが、今居らっしゃる環境は、自分自身が選んだ環境なのでしょうか?それとも、強制を強いられて居なくてはならない環境ですか?

今の職業をめざした自分が、自分の選択で今の仕事を志した時のことを忘れてしまうのは決して珍しくありません。社会に出てキャリアを積みながら、自ら歩み出したスタートラインを、ふと忘れてしまう事は多々あります。

そもそも中には、望んでその仕事を志したわけではない方も多いはずです。皆さんの人生は、お仕事だけではありません。仕事人としての自分も、一旦職場を出ると、皆さんには、様々な「顔」があるのです。

そのような多様な顔を含めて、皆さんの人生全てが「キャリア」という一括りになります。仕事をしている時の皆さんは、皆さんの個人の「キャリア」の一部でしかないのです。

ですので、もし、皆さんが、お仕事や、職場環境、社会人としての自分について、考え直してみたい、もしくは悩んでいるといった場合には、皆さんの一括りの「キャリア」について考えてみましょう。

職業人としての自分についてを、考えるだけではなく、様々な顔をもった自分がいる事をみつめてみましょう。それが、皆さんのキャリアづくりにつながっていくのです。

人生は、晴れた日に、登りきった坂を風を切りながら、自転車で下るような爽快な場面ばかりではありません。永遠と続く登り坂が目の前にやってくる事もあります。

ですが、その先に、何があるのかを知っているのと、坂のむこう側の景色が思い描けないのでは、皆さんの意欲に変化が出てきますよね。

キャリアづくりも同じ事です。ただ闇雲に転職活動をするのではなく、目的をもって、どこに行きたい自分がいるのかを把握してから転職活動を行うのとでは、大きな隔たりがあります。

まずは、現在の自分の状況と、自分のもつ「顔」の存在について考えてみましょう。