失敗しない「求人票」の見方は?ブラック企業を求人票から見極めよう!

失敗しない「求人票」の見方は?ブラック企業を求人票から見極めよう!

転職活動をする上で、求人票を見る際に、「どこに注目すれば良いのか分からない」「自分が応募条件や求める人物像に合っているか不安」と感じる方も少なくないでしょう。

今回は、求人票の確認ポイントや、ブラック企業の見抜き方、採用意欲の高い企業を見つける方法を紹介しますので、求人票の見方に自信がない方は、ぜひ本記事の内容を転職活動の参考にしてみてください。

求人票の見方をマスターしよう

求人票を見る際、まずは業務内容から確認しましょう。次に、年収などの労働条件を確認し、その後で会社概要や企業の特徴、コメントなどを見ていくことをおすすめします。さらに興味を持った求人は、企業のホームページからより詳しい内容を確認しておきましょう。

応募資格ばかりを気にしてしまう方もいますが、「自分が何を任されるのか、この業務が自分に合っているか」を重視することが大切です。とくに転職エージェントから紹介される求人票の場合、適性を見て他のポジションを提案される可能性もあります。応募資格にこだわらず、挑戦したい求人に積極的に応募をしてみてください。

業務内容

業務内容をチェックする際、具体的に確認するポイントは次の3つです。

●職種

企業ごとに異なる呼び方がされることが多いため、記載内容に注意を払いましょう。例えば、営業職が「営業事務」や「営業アシスタント」と表記されることがあります。企業独自の専門用語が使われている場合は、事前にしっかり確認しておきましょう。

●具体的な仕事の内容

記載された仕事内容が自分の職務経験に合っているかを確認しましょう。企業によっては1日の仕事の流れが具体的に記載されている場合もあるので、就業後のイメージを持ちやすくなります。また、業務で使用するツールやソフトウェアも記載されていることが多いため、自分が対応できるかどうかもチェックしましょう。

●必要な経験・資格

求められるスキルや資格が自分に合っているかをチェック。必要な資格や経験が不足している場合、応募が難しいことがありますが、転職エージェントを通じて紹介された求人であれば、応募条件の幅が広い場合もあります。

労働条件

求人票には、雇用形態、勤務時間、休日、給与、就業場所、各種保険の適用などの労働条件が記載されています。勤務時間については会社の就業規則が記載されていますが、部署ごとに残業や繁忙期の状況が異なることも。そのため、記載された勤務時間を鵜呑みにせず、面接時にしっかりと確認しておきましょう。

また、「完全週休2日制」と書かれていても土日とは限らないので注意する必要があります。

就業場所に関しては、記載された場所と実際の勤務地が異なることがあるため、特に「ほか」と記載されている場合は要注意です。求人票は基本的に求人条件の概要を示すものであり、実際の雇用契約の詳細ではありません。求人票の内容について不明な点がある場合は、面接時にしっかりと確認しましょう。

会社概要

会社概要には、本社所在地、資本金、売上高、従業員数、創業年、労働組合の有無、事業内容、会社の特長、代表者など、企業の基本情報が記載されています。特に初めて名前を聞く企業の求人票を見る場合、会社概要をじっくり読み、その企業について理解しておくことが大切です。

売上高や従業員数など数字の情報は、同業他社と比較して、多いか少ないかを把握しておくと良いでしょう。また、本社だけでなく複数の事業所が記載されている場合、将来的な転勤の可能性について面接時に確認することをおすすめします。

また、創業年が古い企業は、長期間にわたって経営を継続していることを示し、業界内での信頼度が高い可能性があるでしょう。

繰り返し使われるフレーズに注目

求人票には多くの情報が記載されていますが、中でも重要なのは『よく使われるキーワード』です。例えば、「即戦力」「未経験歓迎」「人物重視」「落ち着いた雰囲気」「スピード感」などの言葉が繰り返し使われている場合、その企業が何を重視しているかが見えてきます。業務内容や会社の特徴、応募資格などの項目に同じ言葉が繰り返されている場合、採用担当者の意図やメッセージが隠されていることが多いです。企業のホームページだけでは分からない情報も読み取れるため、繰り返し登場するフレーズに注目しましょう。

ブラック企業を求人票から見抜く

ブラック企業の求人票には、しばしば良い待遇や職場環境を強調し、同業他社よりも高い給与条件を提示していることがあります。業界の優良企業と比べて不自然に高待遇を謳っている場合、長時間労働が常習化しているなど、就労環境に問題がある可能性があります。また、提示されている給与の下限と上限の差が極端に大きい場合、上限額は人材を引きつけるためのもので、実際には下限額に近い待遇となることが多いです。ブラック企業を避けるためには、まず求人票の給与条件を慎重に確認しましょう。

さらに、「熱意がある方募集」や「若い方が活躍できる」などの抽象的な表現が多用されている求人票も注意が必要です。ブラック企業は具体的な仕事内容や労働条件を明示すると応募者が集まらないため、あいまいな表現を使う傾向があります。

また、「学歴不問、職歴不問」を大きく打ち出している求人票も要注意。ブラック企業は離職率が高いため、スキルや経験に関係なく採用を行うことが多いです。これらのポイントに注意して、ブラック企業を見極めましょう。

採用意欲の高い企業をチェックする

転職活動をスムーズに進めるためには、採用意欲の高い企業を見極めることがポイントとなります。例えば、「急募」と記載されている求人は、採用ニーズが高く、選考が迅速に進むため注目すべきです。また、転職先を選ぶ際には、これまでの勤務先と共通点が多い企業ほど採用されやすい傾向があります。仕事内容や業界、企業規模、ポジションなどの共通点を見つけて強調しましょう。

応募書類を作成する際には、求人票の内容を参考にして職務経歴書や履歴書を修正することが効果的です。求人票の表現やキーワードを取り入れることで、企業との親和性をアピールできます。

まとめ

求人票は転職活動の重要な資料であり、企業の情報が凝縮されています。正しい見方をマスターし、求人の理解が深まることで、転職活動がスムーズになるでしょう。

スキルや経験を持っていても書類選考で落ちる可能性がありますし、条件に満たない場合でも相性やタイミング次第で選考を通過することがあるかもしれません。転職を考えている方は、応募条件を大きく下回らない限り、積極的に応募してみましょう。

求人票に書かれていない情報や、自分に合った企業選びのアドバイスが必要な場合は、転職エージェントに相談するのも有効です。気軽に相談し、転職活動に役立ててみてください。