アートと歴史
アフリカに住む人が近年口を揃えてお勧めしてくれるのが、ケープタウンの中心部から車両移動で約15分のウッドストックでしょう。これまではあまり治安がいいとは言えなかったウッドストックですが、近年大きな変貌を遂げていると言われています。
と言うのも、現地では若い芸術家の集まるアートの発信地的な場所として捉えられることが多くなったからでしょう。道路に面する古い建物はリノベーションされて複合施設として生まれ変わったり、アンティークショップやカフェと言ったおしゃれなお店が次々にオープンしていると言われています。海外で撮影するなら、こういうところをお目当てにしてもいいかもしれません。
なかでも注目したいのは、昔、製粉所だった建物を改築してオープンした複合施設で、人気を集めるカフェのほか、デザイナーズショップなども入る大人気スポットと言えるでしょう。毎週土曜日にはネイバーズマーケットと呼ばれるマーケットが開かれ、地元の新鮮野菜やオーガニック食品といったものが並べられ、たくさんの人で賑わいを見せているようです。これからの発展を考えると、観光スポットとしても目が離せないと言えるでしょう。
古い町並みや建物に興味のある方は、是非「キャッスル・オブ・グッド・ホープ」もお勧めでしょう。ここは、東インド会社総督のために造られたもので、五角形の城壁が特徴と言えるでしょう。各角に入口があるようですが、正門の円天井の鐘楼が一番有名な見所と言えるでしょう。現在は、西ケープの陸軍司令部となっていますが、昔の牢獄や城壁の上、地下水路などをガイドが案内してくれるなど、公開されている場所もあるようです。
建物だけでなく、歴史的な絵画や家具、陶磁器、絨毯といったものを展示した「ウィリアム・フェール・コレクション」や、ケープの軍隊の歴史を学べる「陸海軍博物館」もあり、充分楽しめるスポットと言えるでしょう。