税理士には社会人の常識が必要

税理士には社会人の常識が必要

税理士には、大きな意味で資質というのは問われないともいえます。人としての常識、ルールを守ること。そして人に対する思いやりとしっかりとした社会通念があること。要するに社会人としての常識を持つことが大切です。税理士は自身の倫理観が問われることも多いと言います。

立法趣旨や社会通念上の常識から考えたら、黒であっても、自分なりの理解や結論づけというのが必要となります。お客様のことを第一に考える気持ちが大切ですが、お客様にとって有利になることを提案して、その選択肢を示していきます。それが自分にとって楽な方法ではないこと。手間は増えてもお客様にとって有益であることが大切です。

最終的に決めるのはお客様ですが、お客様が正しい選択ができるようにするのも、税理士の仕事だといえます。そうなるには信頼されなければなりません。税理士は人と人との信頼の上に成り立つ仕事です。

お客様のお金関係を見せていただくわけです。いくら税法や会計に精通していても、お客様から信頼してもらわなければならないといえます。また、道徳心というのも大切だと言われています。

税理士というのは、開業すると「先生」と呼ばれ、誰からも指摘を受けることが激減します。

そんななかで、脱税を指南するような人間も出てきてしまいます。法を犯しているわけですが、そんなことに手を染めてしまうのは、道徳心が欠けているからだと思います。脱税指南なんて、絶対に取り返しのつかないことになります。

自分の仕事に胸を張れるか? 自分の良心に問いながら仕事を進めていきましょう。税理士試験の合格はゴールではありません。ここをスタートとして、合格後も税務の勉強、人間力を高めていきましょう。

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